SPECIAL

【新連載】Dの字の「業界よもやま話」vol.01

 

この度、新しくコラムを書かせていただくこととなりました、「Dの字」と申します。

メーカーの人間、ホールの人間、媒体の人間…。

業界巷間数あれど、好き勝手な立場で横断させていただいております

偏った業界情報にはなるかと思いますが、以後お見知りおきを。

 

パチンコウォーカーという名の媒体なのに、ぱちんこ情報の少ない業界の噂やメーカーの動向(一部)を伝えられるだけお伝えできればなと。

ぱちんこ関係ないやんけ!と思われる記事も多々あるかと思いますが、そこはご愛敬。大きな心でご容赦くださいまし。

 

もし、お目に留まった方がいらっしゃいましたら幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

【vol.01】5.9号機ハーデス販売の裏事情

 

 

6号機市場のスタートはぼちぼちの好スタートを切れたといっても過言ではない。

ゲーム性の賛否はあれど、「HEY!鏡」の高稼働からの増産という流れは、ここ数年にないくらいのグッドニュースとなった。

 

導入当初から高稼働をみせた「HEY!鏡」

 

 

この好スタート感は4号機→5号機の時と比べれば、雲泥の差であり、これはひとえに大都開発陣の努力とそこに期待し、耐え忍んだホールの賜物ではあろう。今後のトレンドは6号機のゲーム性が固まっていない以上、どうなるかは何とも言えない部分はあるが、5号機からの変遷期であることを考えれば、ああいうゲーム性がメインになってくるととらえていいのだろう。山佐のリノタイプの台も今後スタンバイされているが、リノタイプについてはトレンドにはなりにくいと思う。あの手のゲーム性なので、えり好みはされるだろうし、自主規制の中に「役物作動(=ボーナス滞在)割合」を求められるようになる以上状態次第でBBが連続し易い仕様は申請も通りにくいものと考えられるからだ。

 

トレンドが見えにくい状況は、申請状況も物語っている。先日、11月14日の理事会において、「ホールにおける高射幸性機割合2019年1月までに15%以下にする」という自主規制の延期が決定された。6号機の保通協適合状況がよろしくなく、このまま15%以下順守を徹底すると、台の入れ替えもままならないホールが多数出てくることが予想される故の措置だそうだ。多少詭弁感はぬぐえないものの、(すでに15%以下に出来ているホールも存在するから)市場動向に寄り添った自主規制案撤廃が問題なく、通りそうなのは、業況的なことを加味するに悪い話ではない。

 

10月に新規出店するホールが調査開始以降初めて「ゼロ」を記録したにも関わらず、現状まともに稼働しているホールにおいては、そこまで悪い話ばかりではない、というのが個人的な印象だ。

 

そんな中、とうとうパチスロメーカー2トップが動き出した。「サミー」と「ユニバ」である。両者ともに「ジーグ開発筐体」を用いての販売。前者は6号機申請適合を受けての「パチスロ蒼天の拳」の販売。純増枚数を増やし、制限はあるものの、その瞬発力を生かした機械であることが少しずつ垣間見えてきてはいる。目標販売台数は25,000台ということだ。「HEY!鏡」の販売が27,000~40,000台(増産含む)であることを考えれば、現実的な数字であろう。

 

あとは、市場の需要にマッチするか?どうかだ。コアなファンは多いものの、市場においての蒼天の拳の評価は実のところ微妙だ。北斗の評価に引っ張られていいイメージもあるが、実は稼働貢献という意味では「実績」に乏しいのが現場評価だったりする。

これが25,000台から伸びるような状況になれば、また市場の評価も変わってくるので、あとは市場に出てからの動きに注目したい。

 

翻って、ユニバーサルの「ジーグ開発筐体」は、販売前からいい話が聞こえてこない。というのも元々通したかった6号機向けの本命スペックがことごとく不適合を受けてしまったからだ。機種は「ハーデス2」。依然、絶賛稼働中のハーデスの後継機である。6号機スペックを予定していた時は荒かった鼻息も5.9号機となり、意気消沈。6号機で50,000台予定していた販売目標も15,000台まで落ち込んでしまった。とて、今年に入って10,000台に届く販売を記録できていないユニバである。それなりにまとまった動きを見せる必要があるのだ。

 

ポイントは「ジーグ開発筐体」ということ。上記のようにサミー「6号機蒼天の拳」と「6号機ハーデス2」で見込んでいたのは合計で「9万台強」であり、そのために各所部材を仕込んでいる。もちろん、関係取引先だけではなく、ユニバもサミーも相応の資金を投入しての確保台数だ。しかし、目論んでいた6号機申請も遅れに遅れ(蒼天の拳も当初販売目標は9月だった)、このタイミングになっている。なので、少なくとも先の展望を考えても50,000台前後は売っておかないと、市場でのユニバ/サミーの占有台数が少なくなってしまうのだ。

 

承知の通り、高射幸性機で現状生き残りのしぶといのは「ゴッド・ハーデス/凱旋」「バジリスク絆」「SLOT魔法少女まどか☆マギカ/2」などである。これらのシマは2020年末を目途に外さなくてはならないものだ。とて、2020年迄主力機種として、多台数設置をし、一気に外すようなことがあれば、資金力が高い大手法人しかできないことは火を見るより明らかなので、順次減らしていく必要がある。その時にユニバ機で占有していた複数設置スペースに他メーカーの機種で設置されてしまってはユニバシェア縮小の憂き目にあう可能性が高いからだ。

 

とはいえ、短命に終わってしまっては結局後で大きなしわ寄せがくるのも目に見えている。

見えているが、そこは腐っても鯛。この後の投入機種もなかなかのラインナップがそろっている。現状、それを明記することはできないが、立て続けに高射幸性機の代わりになるよう、準備が進んでいるのは確かだ。もちろん、以前に比べスペックダウンはやむ無しではあるが、販売の前向きさがあることは相変わらずの「悪くない状況」と言えよう。

 

とまぁ、5.9号機を出すのにもそれなりに理由はあるわけではあるが、元々は5.9号機でそれなりにまともなものを…。という大義の元、作られていたものである。

過度な期待はせずとも、ゲーム性においては、それなりに前向きに状況を見守ってもらいたいところである。

 

 

 

【twitter】@D_nojimaruc