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『ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています』原田おさむ氏スペシャルインタビュー(第2回)

2017年KADOKAWA「カクヨム」エッセイ・実話・実用作品コンテストを受賞した自伝エッセイ「ピン芸人ですが、パチンコ店員やっています」。著者である原田おさむ氏へのスペシャルインタビュー。

 

原田おさむとは?前回のプロローグはこちらをタップ。

 

 

 

ーお笑い芸人を目指したきっかけ

 

小学生の時に連れて行ってもらったサーカスで見たピエロですね。練習され尽くした熟練の技で人を笑かすのってすごいなって、子どもながらに衝撃を受けましたね。そこからですね、一人の力で人を笑かす人間になりたいと思ったのは。

 

 

ー芸歴24年、ずーっとピン芸人

 

僕のお笑いのスタートは漫才とかコントじゃなくて、ピエロやったんで。なのでこれまで一度も誰かとコンビを組もうとか思ったことないですね。僕のお笑いの原点はピエロなんですよ。

 

 

ー高校卒業後、お笑い事務所に入ると同時にパチンコ店員もスタート

 

高校卒業後に入ったお笑い事務所で舞台にはじめて立たせてもらったんです。その時死ぬほどスベって、1年間ぐらいずっと病んでましたね(笑)。その後めちゃくちゃネタ作って、めちゃくちゃ練習してやっとこさお客さんに笑ってもらえた時はあまりの嬉しさに倒れそうになりました。ドカーンとウケた時の達成感っていうか快感っていうのは、ほんまに一生忘れられないですね。

パチンコ店員のアルバイトも高校卒業と同時にはじめました。僕のおばあちゃんが通ってた近所のパチンコ屋でしたね。当時時給が1,100円、1,200円でめちゃくちゃ高かったんですよ。それに僕もパチンコをやりはじめた時で、ビギナーズラックで最初の1、2ヶ月勝ちまくって、こんな楽しいものはないわって(笑)。

それからはパチンコ店員と芸人漬けの毎日でしたね。早番やったら終わってから芸人のライブいったり、芸人の営業いってから遅番行ったりとか。空いた時間はネタを考えたりずっと芸人の時間に使っていましたね。

 

 


フリップ芸や歌ネタ、声真似、アニメモノマネなど、一人でやる芸風は一通りかじってきたという。

 

 

ーこれまで何度も芸人を辞めようと思った

 

それは何度も辞めようと思いましたね。大阪ってすごい芸人を卑下するっていうか、初対面やのに芸人って分かった瞬間からタメ口になったりとか(笑)。そういうのが嫌になったときもありました。あとはネタがウケない時がずーっと続くんですよ。一人でやってるんで、ボケもツッコミもなくて難しいんですよね。一年くらいどんなライブに出てもスベり倒してる時とかは、あぁ辞めたいなって思いましたね。

それでもいっときの笑いがすべて吹き飛ばしてくれるんですよね。一年間スベり倒そうが、人から罵られようが、ライブに出てネタがウケた時って“なにか”身体に降りてくるんですよね、しんどかったものとか何もかも吹っ飛ばす“なにか”が。それを求めてまた芸人続けようって、不思議なもんなんです。

 

R1ぐらんぷりは第一回目から出場し最高成績は3回戦進出。もちろん来年、再来年も出場予定。

 

 

ー苦難を乗り越えて掴んだ最大の成功

 

僕はイレギュラーな成功が多いんですよね。若い頃にNHKのドラマへ出演させてもらったりだとか、今回の本の出版だったり。でも芸人としてのマックスは39歳の時に「あらびき団」っていう番組に出させてもらったことですかね。全国でやってた何百人のオーディションの中からたまたま選ばれて。狙ってやってた訳じゃないんですけど、あの時芸が荒かったから選ばれたんだと思いますね(笑)。

 

 

ー芸人としてパチンコネタは一切やらない

 

僕は芸人として、パチンコネタは一切やらないんですよね。芸人をやっている間はパチンコ店員じゃないんですよ。芸人とパチンコ店員っていう2つは切り離して全く別の仕事としてやっていかないとダメだと思っています。
周りの方からもホールでネタしたり、ワチャワチャやってんちゃうの?って結構言われるんですけど、まったく芸人の時とは違いますよ。お客さんもお金を使って真剣なんで、僕たちも真剣なんですよ。

 

 

なんでも包み隠さず話してくれた原田さん。芸人さんらしく軽快なトークで終始笑顔のインタビューでした。

 

 

ー仰天した面白いお客さんエピソード

 

呼び出しランプを押されたんで「どうしたんですか?」って行ったら、「玉が飛ばない」って言うんですよ。それで玉を見たら真っ黒なんですよね。なんやねんこれって思ってよく見たらチョコボールなんですよ(笑)。そのお客さんチョコボール食べながら打ってるうちにどっちがどっちか分からんようになって、チョコボールを上皿に入れてたみたいなんです(笑)。「これチョコボールですやん」ってお客さんの方見たらパチンコ玉食べてるんですよ(笑)。玉とチョコボールが入れ替わってしまってるっていう。これがパチンコ店員してる中で最高のエピソードですね(笑)。

 

 

 

 

 

今回はここまで。

 

次回、第3回では本の出版について、今後の目標、大ベテランとして若いパチンコ店員へのアドバイスetc…

原田さんにしか話せない様々な話を聞きました。

スペシャルインタビューもいよいよ完結です。次回更新もお見逃しなく。