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栄華の「パチンコ偏愛体質」

第6回 探訪日記・北陸編

 

電車の中からこんにちは。
今回はホール探訪をしながら記事を書いてみたいと思います。と言ってもなんのヒネリもない取材メモみたいなもんですが、ご興味ある方はお付き合い下さい。

 

数日前から東京で何件かお仕事がありまして、ついでに北関東・東北地方南部あたりを探訪したいなと考えておりました。ところが、打合せでお会いした某出版社のI氏から北陸地方の激アツ物件を教えていただきアッサリ行先変更。もはや「東京出張のついで」って感じじゃなくなっちゃいましたが、細かいことは気にせず日本海方面へと向かうことにしたのです。

 

 

〈初日〉

⚫18:00 北陸A駅到着(今日の宿泊地)

 

仕事の打合せを13:00過ぎに終えてから出発したのでこんな時間に。最近、ホール探訪での歩きすぎが原因で足首を傷めているため、今旅のテーマは「徒歩移動の少ない探訪コースを選ぶ」ことに定めました。今日は無理せず撮影は1物件だけにします。

 

お目当ては「娯楽の殿堂」というキャッチコピーが入った古い看板が残っている廃ホール。しかし残念ながらすでに看板は取り外され、骨組みだけになってました。

 

 

でも、店名入りの建屋は残っていたので訪れた甲斐はあったよね、と自分を慰めます。日暮れ時、刻刻と変わる空とホールに見とれながらじっくりと撮影しました。

 

1軒だけのつもりでしたが、探訪欲をもう少しだけ満たしたくなって、すぐ近くの現役店(ぜんぜんレトロじゃない大きな新しいホール)でひと勝負することに。

 

 

4円の『ミニモン3』で1時間半ほど遊んで1,400円プラスになりました。景品カウンターでスタッフのお兄さんに「栄華さんですよね!? ガイド読んでます!」と声を掛けられびっくり。長年必勝ガイドを愛読されてるそうで、パチンコを好きな方がパチンコ店で働いてるって素敵だなあと温かい気持ちになりました。

 

(いつか「パチンコウォーカーWeb読んでます!」と声を掛けられるよう頑張ります)

 

 

⚫22:00 夕食

 

ホテルにチェックインしたあと、駅前商店街の食堂兼飲み屋で「おにぎり定食(880円)」を注文 。

 

 

パート従業員らしきお姉さんから「一人旅ですか?」と尋ねられたので旅の目的を明かすと、とても丁寧に近隣の廃ホール情報を教えて下さいました。キップの良い方で、「アタシこういう人見ると助けてあげたくなっちゃう! 明日休みだから車出してあちこち案内してあげたいわー!」とハイテンションで畳み掛けて来ます。ところが程なくして、「あーでも今日飲んじゃったから明日の朝起きれない! ごめんね!」といきなり自己完結してサッサとご帰宅。あさイチが無理なら昼前ぐらいからでもよかったんだけどな…。

 

 

 

〈2日目〉

⚫8:50 出発

 

日頃、食事は1日2食か1食ですが、ホール探訪中は交通機関の乗り継ぎの都合で食いっぱぐれることもあるので積極的に朝から食べます。私にとって一番のごちそう朝食は「駅もしくはバスターミナルの立ち食いうどん」。でも今朝はどちらにも遭遇できなかったので、全国チェーンのベーカリーショップで買ったトマトチーズパンをバス移動しながら食べました。

 

 

 

⚫15:30 商店街にて

 

バスからJR線に乗り換えて3箇所の廃ホールをさくっと探訪。いずれもシャッター商店街の小規模店です。地方の町で何十年も前に廃業した小さなパチンコ店の詳細は、ネット検索しても世界中の書籍をひっくり返しても出てきません。現地へ赴いて地元の方にお話を聞くしかないのです。

 

2軒目に訪れた廃ホールのお隣は、古そうだけど活気のある日用雑貨屋さんでした。商店で聞き取り調査をする時はまず入店し、欲しい商品を探すところから始めます。これ何十年前の!? と 目を見張るような年代物の雑貨が所狭しとひしめく中から、「超軽量手鏡」(400円)を発見。旅の荷物を1グラムでも軽くしようと手鏡を自宅に置いてきたものの、メイクの時にかなり不便だったのです。

 

 

会計をしながらレジ係の年配女性にホールのことを聞いてみると、「何十年も前に閉業して詳しいことは覚えていない」とのこと。残念、他をあたらなきゃ、と思っていたら、お釣りを手渡しながらその女性が、

 

店員「えだまめ…」

 

と小さな声でおっしゃいます。

 

栄華「はい?」

 

店員「今、お買い上げのお客様全員に枝豆をプレゼントしてるんです。でも、ご旅行中ですよね」

 

栄華「ええ、そうですね…」

 

店員「生の枝豆なのでゆがいて頂かないとダメなんです…お持ち頂くのは無理ですね」

 

栄華「ええ、残念ですが」

 

店員「少しですが茹でた物があるのでそちらを袋に入れて差し上げます…。あっ、社長」

 

(社長登場)

 

店員「社長、ご旅行中のお客様に茹でた枝豆を差し上げていいですよね。それから、隣のパチンコ屋さんの話を聞きたいと」

 

栄華「ああ、社長さんですか。そうなんです、お隣についてお聞きしたいんですが…」

 

そんなやり取りを経て、無事廃ホールについて取材することができました。さらには、無料プレゼント中の枝豆がどれだけの銘品であるかを驚くほど詳しく解説して下さり、こんなメモまで頂きました(大事な部分はペンの色を変えて書いてくれた)。

 

 

親切なお隣さんでよかったなあ、とすっかり満足して帰ろうとすると、レジの女性がまだ引き止めます。

 

店員「あの、くじ引きもやってるんでどうぞ!」

 

 

店員「…ご旅行中にトイレットペーパーもらっても困りますよね…」

 

栄華「ええ…でもせっかくなので頂きます。ありがとうございます」

 

店員「あ、トイレットペーパーよりこっちの方がまだお役に立つかな」

 

 

ということで、リュックの中にボックスティッシュと枝豆を忍ばせている私の旅はまだ続行中。こうしている間にも様々な方から、

 

「廃棄パチンコ台の墓場と化した水辺の小屋がある」

 

「某離島に最高の保存状態の廃ホールがある」

 

「ネオンの美しいレトロ店があと数日で閉業する」

 

などなど、すぐにでも駆けつけたくなるような情報が次々飛び込んできて心が千々に乱れます。

足は腫れがひどくなってるけど湿布と痛み止めでなんとかなってるみたいだし、もっと探訪の予定を延長しようかな…。

 

 

今はこんな景色の中、歩いて橋を渡りながらこれからの予定についてあれこれ考えているのです。