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パチンコ産業物語【パチンコ歴史学】

第8回 マックス時代の終焉

(2010年~2015年)

 

 

バックナンバー
<第1回 パチンコ誕生からセブン機まで>
<第2回 フィーバーブームからCR機登場前まで>
<第3回 CR機の時代へ>
<第4回 99年基準機登場まで>
<第5回 1999~2002年タイアップ機開発競争>
<第6回 パチンコが活性化した時代>
<第7回 1/399マックスタイプ隆盛>

 

 

2010年頃には確変タイプ、バトルタイプ、1種2種混合、マックスの出玉感がパチンコのメインを占める一方、どのホールにも遊びやすい低貸し玉コーナーが導入されるようになりました。

 

 

海物語シリーズまでマックスタイプになる

時代の流れに乗るようにして、変わらない海物語シリーズも2010年にシリーズ初のマックスかつSTとして登場しました。1/399の桜マックス、1/249の桜ビッグ、1/198の桜ライトの3バージョンがありました。

 

2010年4月

CRスーパー海物語iN沖縄桜マックス

三洋物産

 

 

2011年広告宣伝規制によってイベントが消える

広告、宣伝等に係る風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反の取締り等の徹底についての通達によって、「〇〇の日」「〇〇祭」などのイベントが著しく射幸心をそそるおそれのある行為として指導が徹底されるようになりました。3月11日に東日本大震災に見舞われた同年はその影響も大きく、パチンコ業界を批判する声が高まった時期でした。

 

 

2013年マックスの人気がピークへ

2013年のパチンコは、大当り2,400発に取りこぼしのないアタッカー性能を要する「ぱちんこCR北斗の拳5覇者」、160回転のロングSTを採用した「CR牙狼FINAL」、演出の煽り方が秀逸な「CRルパン三世~消されたルパン~」が矢継ぎ早に大ヒットするマックスを象徴する1年になりました。

 

2013年2月

ぱちんこCR北斗の拳5覇者

Sammy

©武論尊・原哲夫/NSP 1983,版権許諾証 YKA-105 ©Sammy

 

 

2013年5月

CR牙狼FINAL

サンセイR&D

©2005 雨宮慶太/Project GARO ©2006 雨宮慶太/東北新社・バンダイビジュアル ©2011 「呀」雨宮慶太/東北新社 ©2010-2012 雨宮慶太/東北新社

 

 

2013年11月

CRルパン三世~消されたルパン~

平和

©モンキー・パンチ/TMS・NTV

 

 

 

繰り返される内規改定で出玉が減少

マックスが隆盛を誇るとともに、射幸性を下げる動きも目立つようになります。潜伏確変を売りにした京楽産業.の「進化系ぱちんこ」や潜伏確変を含むニューギンの「CR花の慶次〜斬」などが登場した2009年以降、毎年のように内規が変更され、少しずつ制限が強くなる中で新機種が生まれていくことになりました。

 

●2009年内規変更

アタッカー開放6秒以下の出玉なし通常大当りを大当り確率の計算から除外したうえで大当り確率1/400まで

●2010年内規変更

最大出玉の1/8未満の大当りを大当り確率の計算から除外したうえで大当り確率1/400まで

●2011年内規変更

最大出玉の1/4未満の大当りを大当り確率の計算から除外したうえで大当り確率1/400まで
電チューの賞球数1個・2個が可能になる

●2012年内規変更

電チュー賞球数の下限撤廃

●2014年内規変更

条件付きでヘソの最低賞球数2個以下が可能になる

 

2015年ついにマックスタイプが規制される

この年の内規変更はパチンコ業界が大きく変わるものでした。日工組が「のめり込み対策に関わる申合せ」を発表し、大当り確率の引き上げや、潜伏確変の禁止などが実施され、同年10月に登場する機種を最後にマックスタイプの新規設置が出来なくなりました。

 

●2015年内規変更

①大当り確率が1/400から1/320へ

②出玉のない大当りを制限

初当りの出玉の下限1/320まで600個以上かつ最大出玉の1/3以上、下限1/260までが最大出玉の1/4以上、下限1/160までが最大出玉の1/8以上

③最大期待払い出し玉数を制限

【ループタイプ・STタイプ】3個賞球…9,600個→7,200個、電チュー1個及び2個賞球…8,600個→6,800個、ヘソ1個及び2個賞球…6,400個→5,800個となる。
【V確変タイプ】3個賞球…9,600個→6,800個、電チュー1個及び2個賞球…8,600個→6,400個、ヘソ1個及び2個賞球…6,400個→5,400個となる。

※前は初当り込みの数値、後は初当りを含まない数値

 

なお、2015年の内規変更では、通常・確変のほかに超確変(SUPER小当りRUSH)の状態が可能になっています。

 

 

マックスの裏で遊びやすいパチンコが活躍

そんなマックス偏向型の状況でも、パチンコに新しい風潮が生まれます。マックス・ミドル・甘デジのスペックばかりのデジパチでしたが、2011年の「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」以降、大当り確率約1/200のライトミドルスペックが続々と登場。2012年には人気絶頂期のAKB48のオリジナル楽曲を搭載した「CRぱちんこAKB48」、2014年にはその続編「CRぱちんこAKB48 バラの儀式」が人気を獲得しました。

 

また、初代ザ・トキオからおよそ20年の時を経て大幅にリメイクされ登場した「CRトキオデラックス」がロングヒットを記録。さらに新規参入メーカーA-gonより手打ちパチンコが復活するなど、しばらく見られなかった昔ながらのパチンコが蘇る兆しを見せ始めていました。

 

2011年4月

CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ

京楽産業.

©東映 ©KYORAKU

 

 

2012年6月

CRトキオデラックス

アムテックス

 

 

2015年12月

CR A-gon昭和物語

A-gon

©A-gon

 

 

 

〈第9回へつづく〉