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パチンコ産業物語【パチンコ歴史学】

第7回 1/399マックスタイプ隆盛

(2006年~2010年)

 

バックナンバー

<第1回 パチンコ誕生からセブン機まで>
<第2回 フィーバーブームからCR機登場前まで>
<第3回 CR機の時代へ>
<第4回 99年基準機登場まで>
<第5回 1999~2002年タイアップ機開発競争>
<第6回 パチンコが活性化した時代>

 

 

趣向を凝らしたタイアップ機の勢いは止まらず

99年基準機の登場から続くタイアップ機の勢いはまだまだ続き、2006年には韓流ドラマタイアップ機「CRぱちんこ冬のソナタ」が登場。さらにシリーズ続編の「CR新世紀エヴァンゲリオン セカンドインパクト」も前作に続いてヒットします。翌2007年には「CRぱちんこ必殺仕事人Ⅲ」が登場し、ハンドル部のアクションとしてP-フラッシュが初搭載されました。

 

 

2006年3月

CRぱちんこ冬のソナタ

京楽産業.

©KBS Media/Pan Entertainment All Rights Reserved.

 

 

2006年2月

CR新世紀エヴァンゲリオン セカンドインパクト

Bisty

©GAINAX/project Eva.・テレビ東京 ©Bisty

 

 

2007年4月

CRぱちんこ必殺仕事人Ⅲ

京楽産業.

©松竹・ABC ©KYORAKU

 

ハンドルが震えるP-vibを搭載した「 CR必殺仕事人」「CR必殺仕事人激闘編」に続き、「CRぱちんこ必殺仕事人Ⅲ」ではハンドルが光るPフラッシュが登場しました。

 

 

遊パチ・1円パチンコが登場

「およそ5千円で2時間以上遊べる」との触れ込みで、大当り確率1/99の遊パチが導入され始めたのがこの頃でした。当時、羽根モノのような出方のデジパチだから「ハネデジ」、甘いスペックのデジパチだから「甘デジ」または「楽パチ」等、様々な呼び名が使われていました。
また、2005年に香川県で再開された貸玉1円パチンコが普及し、低貸玉のパチンココーナーを展開するホールが一気に増えたのもこの頃です。

 

 

1/399の出玉性能が飛躍的に上昇

つい最近まで続いた大当り確率1/399は、様々な機種を経て瞬く間に進化していきました。この頃パチンコウォーカーではすでにホール取材を始めていて、様々な機種を出玉性能を見てきましたが、出玉はこの頃が過去最高と考えても良いほどです。当時パチスロが4号機から5号機への転換期を迎えており、出玉を求めるパチスロユーザーがパチンコに流れた背景もありました。

 

 

「CR花の慶次~雲のかなたに~」が大ヒット

大当り確率1/399がマックスタイプと呼ばれるようになり、最初に大ヒットを記録したのがバトルタイプの「CR花の慶次~雲のかなたに~」です。元々バトルタイプが人気がある時期なのに加え、確変突入率80%の確変での平均連チャン数6.1回の一撃性のあるスペックを搭載。通常時のモード移行システムによって潜伏確変が搭載されたゲーム性なども新鮮でロングヒットを記録しました。

 

©隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/NSP 1990, ©版権許諾証GC-307

 

 

1種2種混合「CR牙狼」が歴史的に名を刻む

マックスタイプの出玉性能を確固たるものにしたのが確変突入率50%、確変継続率82%の「 CR牙狼」でした。特に注目されたのは出玉スピードで、魔戒CHANCEに突入すると、V入賞で大当りするまで30秒ほどしかかからず、確変タイプにはない瞬発出玉を実現しました。

 

©2005 雨宮慶太/Project GARO ©2006 雨宮慶太/東北新社・バンダイビジュアル

 

 

 

ジャンルや演出も多彩に進化

この頃に向上したのは出玉性能だけではありません。以降のパチンコに影響する印象的なタイアップ機が登場しました。

 

 

2007年3月

CRリング

藤商事

©1998「リング」「らせん」制作委員会

異例のタイアップが大成功

日本のホラー映画に金字塔を打ち立てた作品のパチンコ化。パチンコと恐怖心を煽る演出の相性を初めて認識させた機種と言えるでしょう。

 

 

2007年7月

CR KODA KUMI FEVER LIVE IN HALL

SANKYO

©avex entertainment inc.

トップシンガーの歌パチを実現

スペック面こそ革新的なものではありませんが、当時J-POPの最前線で活躍中の倖田來未とのタイアップ機は話題性十分でした。

 

 

2007年11月

CRF.創聖のアクエリオン

SANKYO

©2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION ©BANPRESTO ©SANKYO

CM効果で大ヒットコンテンツに成長

印象的な主題歌と「あなたと合体したい」のキャッチコピーで放映された「CRF.創聖のアクエリオン」のCMによって、原作や楽曲にも人気に火がついた機種。また、液晶を覆い隠す巨大な役モノもヒットの一翼を担いました。

 

 

2008年5月

CR戦国乙女

平和

萌えパチブームの先駆け的存在

タイアップ機が多く登場する中、戦国大名をオリジナルコンテンツとして取り入れた作品。1/299と1/99が登場して、甘デジスペックが高い人気を獲得しました。

 

 

 

2009年

CR餃子の王将

豊丸

©(株)王将フードサービス

今も激レアな企業とのタイアップ機

豊丸が得意とする一般電役として短時間でも遊べるパチンコとして、人気飲食チェーン店「餃子の王将」とタイアップして登場。第3弾まで登場する人気シリーズとなりました。

 

 

 

密かに海シリーズが突然確変を初搭載

2005年のCR大海物語以降、スペック面や演出を細かくマイナーチェンジしていた海物語は、2007年の「CRスーパー海物語iN沖縄」にて、上から3・4・1の出目が停止すると突入する突然確変を初搭載。さらに役モノによる一発告知も本機で初めて搭載されました。

 

 

 

2008年、内規改定によって連続演出が復活

2004年のゼロヨン基準機によって禁止されていた「連続演出」が復活したのは2008年のことでした。その役割を担っていた1回転を連続演出のように演出した「擬似連予告」をそのままに、連続演出が「保留先読み予告」となり、パチンコには欠かせない代表的な演出となっていきました。

 

 

〈第8回へつづく〉