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栄華の「パチンコ偏愛体質」

第5回 パチンコライターって何

 

 

こんにちは。ちょっとお久しぶりの更新です。

今回はパチンコライターという仕事について話します。

 

私は、「パチンコ業界と関わりのない初対面の方」に自己紹介するとき、自分の仕事を「フリーライター」と表現します。

 

いきなり「パチンコライター」とは言いません。「え、パチンコ?」と必ず反応されて、そのあとの説明が色々大変なのです。興味を持って頂けるなら光栄なのですが、中には「あーなんか珍しげな職業名乗られた。一応ツッコミ入れとくのが礼儀かな」と気遣って下さる方もいるかもしれませんし。

 

 

パチンコという言葉を出さなければスルーしてもらえるのかと言えばそうでもなく「フリーライター」に反応する方もおられます。しかし突っ込まれたとしても、

 

「雑誌とかに書いてらっしゃるんですか」
「ええ、そうですね~」
「どんな記事を」
「アミューズメント関係です」

 

7割方はこの程度のやりとりで終えることができます。

 

 

なぜそうまでして自分の仕事を説明したくないの? と不思議に思われるでしょうか。理由はいくつかあります。

 

 

●人並みの仕事と見なしてもらえないことがあるから

「スポーツライター」「旅行ライター」「映画ライター」「医療ライター」などの専門ライターは、その呼称を聞くだけで人々が「どんな記事を書く仕事か」勝手に想像してくれます。たとえその想像に誤りがあったとしても、仕事そのものや自分が傷つけられるような誤解を受けることは少ないでしょう。しかも「好きなことを仕事にするって、傍目から見るほど楽じゃないよね。でも、やりがいもあるんだろうね!」なんて理解を示してくれる人もいそうです。それが「パチンコライター」になったとたん「何それ仕事なの?」「パチンコで遊んでお金もらえるなんていいご身分だね」「ろくな文章書いてないんでしょ」とひどい反応をする人が現れます。

 

 

●パチンコ嫌いの方もいるから

子供のころ両親がパチンコ通いをして経済的に苦しかったとか、自称パチプロの恋人に貢がされたとか、パチンコは炎天下の車内に子を置きざりにしても罪悪感の湧かない人間がやる遊びだと思い込んでるとか、いろんな事情や先入観でパチンコを憎んでおられる方がいるので、説明する前に拒絶反応の有無・強弱を見極める必要があります。

 

 

●いろんなパチンコライターがいるから

ファン雑誌専属の人、ファン雑誌に所属してるけどフリーな人、ホール情報誌の人、業界誌の人、動画配信系の人、ライターを名乗ってるのに文章を書かない人…などなどいらっしゃって、皆さんそれぞれにパチンコライターなのだと思うので、簡単な説明ではどうしても言葉足らずになってしまいます。

 

 

●自分が特殊なパチンコライターだから

それでなくとも掴みどころのない仕事なのに、私の活動内容は他に同じタイプの人がいないほど特殊です。「パチンコライターとしての活動に独自の定義を持っている」と言ってもよいかもしれません。

 

 

…以上が主な理由です。
「ああ、そりゃあ説明しづらいわ」と感じて頂けたでしょうか。

 

誤解されること、色眼鏡で見られることから自分を守りたいという一面が無いとは言いませんが、それだけではありません。

 

「趣味はパチンコです」

 

例えばその一言で、「恋人や結婚相手として不適格」とレッテルを貼られることがあるのがパチンコの現実です。

 

 

パチンコの世界にどっぷり浸かっていると、その現実に対する感覚が麻痺してしまいがちです。だからこそ強く意識しなければと思います。なぜなら、内と外との温度差に触れた時の違和感や、超えられない先入観の壁、差別的な視線を受けた時の気持ち、それらは私の表現活動の原動力にもなっているからです。

 

 

私が歌唱と作詞をつとめるバンド「テンゴ」の代表曲である「並びのテーマ」の歌詞には、このことが色濃く表れています。

 

(歌詞抜粋)
パチンコが好きだってこと
正直に打ち明けたら
わたし嫌いになりますか
一緒に打ちに行きますか

 

パチンコが好きだってこと
なんだか少し後ろめたい
でも好きだからしょうがない
後ろめたさと添い遂げます

 

 

パチンコの魅力を「外の人」に向けて発信するにはどうすればいいのか。その答えを見つけるためには、「外からどう見られているか」を内側からとことん見つめる必要があると思います。内と外、双方が共有し楽しめる文化的な側面を発見するのは内側の人間の役割であり、それを担うのはパチンコライターだと私は考えているのです。

 

パチンコを打たない初対面の人に「パチンコライターです」と名乗れるようになりたいですね。

 

テンゴ「並びのテーマ」PV