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Dの字の「業界よもやま話」vol.03

 

【第3回】2018年の販売台数の総括と2019年の業界展望

 

 

 

明けましておめでとうございます。年も明け、いくつか6号機も出始めた頃かと思います。皆様、ご機嫌いかがでしょうか?

 

さて。3回目の今回は昨年の販売台数から見る業界の動きと2019年の展望を展開したいと思う。

 

 

■とかく冷え込んだ販売市場

 

ぱちんこに関してはそこそこの売り上げを記録したものの、パチスロに関しては大きく冷え込んだのが昨年の業界動向。

ぱちんこの販売総台数はおよそ130万台。2017年との比較から10万台前後の落ち込み。とはいえ、規制変更のタイミングだったことを考えると合格点だろう。

販売上位三社は上位から・・・

 

SANKYOグループ(シンフォギア)

京楽.グループ(ウルトラセブンや鬼武者)

三洋グループ(海シリーズ)

 

といった感じだ。

SANKYOにはにべもなく拍手を送りたい。MAXタイプのスペックダウンを余儀なくされた市場において、初当たり確率をミドルスペック並みに落として、連荘率80%を維持することにより、当たりの連続性で人気を博したシンフォギアが販売から稼働が落ちず、かつ増台の流れにまでもっていった。

 

結果、相乗効果で甘デジの売れ行きも好調と文句のつけようのない人気機種となった。取り込める客層を「回れば閉店まで」というようなヘヴィユーザーから、初当たりの軽さから「とりあえずワンチャン!」のライトユーザーまで幅広く取り込むことにより、稼働貢献においても2018年の数少ない明るい話題となった。

 

今後は設定付きのぱちんこでもリィーデイングメーカーとして、2019年も業界を引っ張ることになるのではないだろうか?内規変更で連荘率を65%以上に引き上げられるのもまたこのメーカーにとっては追い風になりそうだ。

 

とかく、業界的にはシリーズ機を好む傾向がある。今年、イマイチパッとしなかったサミーではあるが、機種別で言えば、「北斗無双2」が販売台数トップを誇ったことがその証左になろう。今年もSANKYOには要注目である。

 

2018年もMVP級の活躍を見せたCRF.戦姫絶唱シンフォギア

 

 

京楽.グループ、三洋グループはシリーズ機の人気が奏功した格好だ。特に京楽.グループに関して言えば、一昨年あたりから「危ない…」なんて噂も耳にすることがあったくらいなことを考えると昨年の販売台数は大躍進であろう。スロットの6号機でも人気シリーズをスタンバイしているとのことなので、今年も「びっくり」させてくれることを期待しよう。

 

三洋グループの安定感は今に始まったことではない。海シリーズが盤石であれば、販売も稼働も相応に確保しているのが、このメーカーだ。今後は海以外の販売機種を伸ばせれば、一時代を築いた時と遜色ない販売台数を記録することだろう。

 

翻ってパチスロ市場は落ちに落ち込んだ。

販売総台数は40万台を切るおよそ36万台。

2017年と比較すると半分近くに落ち込み、ピークから考えると5分の1程度…。

正直、淘汰されたとしてもおかしくないような落ち込み方だ。

しかも、昨年の販売上位3社は・・・

 

北電子(ジャグラーシリーズ)

大都技研(HEY!鏡)

オリンピア(ルパン)

 

特に深刻なのが、機種毎の販売総数。大都の「HEY!鏡」の4万台がトップというような状況で、かつ、大都と北電子で昨年の販売台数の半分を占めるくらいしか売れてないというのもまた業況の悪さがうかがい知れる。

 

 

■6号機適合率の悪さ

 

パチスロの状況の悪さはここに集約されると思う。

とにかく、保通協申請の適合が出ないのが2018年だった。第1回でも書いたわけではあるが、6号機1発目が「HEY!鏡」になったわけではあるが、これは「結果的に」1号メーカーになっただけである。

元々、蒼天の拳にしても5.9号機販売になったハーデスにしても6号機申請は入れていたわけで、それが通らなかったが故に押し出される格好でのトップ販売だったわけだ。正常な競争市場になっていなかったのが、2018年であることを考えるとこの総販売台数も致し方なしといったところだろうか。

 

 

■2019年はどうなるの?

 

そこここから話を聞く機会があるのでまとめてみると

 

「わからない」

 

としか言えないのが現状だ。

 

基本的には「2018年より悪くなるわけがあるまい」という声を聞く機会が多く、そうであることを望んでいる身でもあるわけではあるが、楽観的にもなれない状況でもある。

今のところ、ホール団体から発表はないが、下手したら、今年の少なくとも1/3くらいは入替自粛期間が生まれるかもしれない(ラグビーワールドカップや新天皇即位など)。となるとその期間は売れない期間が出来るわけで…。そうすれば、当たり前だが販売数は落ちるとみるのが定石であろう。

 

また、今年ホール大手の業績発表にて「減収増益」という報告が多くされている。売り上げは落ちたが、利益は確保できているわけだ。

 

遊技人口が落ち込んでいることを鑑みるに減収は仕方なしともいえるが、増益となっているあたりが実に怖い…。一人当たりの遊技単価が上がっているのだが、勝率が落ちていることに他ならない。

 

昨今はくぎ問題でぱちんこにメスが入り、パチスロはサブ基板管理にメスが入った。その結果として、ぱちんこにも設定が生まれたし、パチスロは出玉性能の依存をメイン基板に頼ることとなった。

その弊害としてなのか、それが正しいかたちかはともかくとして、「誤爆」というのが起きにくくなっているのが現状だ。

それが故、ホールは現状のラインナップを大事にする傾向があることから、新台の買い渋りが起きている。しかし、利益は確保できている現状がホール目線から「なら、『新台入替』減らしてこのままでいいんじゃないか?」という動きが顕著だ。

 

 

■通路とまではいわないが…

 

6号機の初動は上々のように映るが、誤爆の少ない状況から「1を放置しても遊んでもらえる」という環境はほぼなくなってきている。

 

今後、業界の状況の浮沈を握っているのは今も昔もホールだ。

店舗数が減少の一途をたどっている今、余計に遊ばせる店舗の負担は大きくなってきている。しかし、現状も旧規則の遊技機に頼らずとも遊べるホールが現存するのも事実だ。

 

行政申請が必要なものだから、今後も市況の波は大きくなるとは思うが、6号機の定着が始まれば、店舗数の改善も起きてくるだろう。しかし、それでも遊べない、勝てないホールが増えただけではそれは業況に大きな変化は起きない。

 

だからこそ、メディアとの関係やメーカーとの関係も含めて、遊技機の在り方はホール次第なのだ。

 

2019年がその分岐点となるような年になることを祈ってこの稿を終わりとする。

 

注目の6号機のひとつパチスロ聖闘士星矢海皇覚醒Special。初動は好調に映ったが果たして…

 

 

 

 

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